こういう致命的な間違いを犯してしまう人間が数多くいる。
こういう頭の人間はカフェを開いて、なんかドラマか映画のように近所のお客さんや知人が来客しておしゃれな空間でコーヒーを提供しているのを想像していると思う。
だけどそんな馬鹿げたことは絶対に実現しない、絶対にだ。
開業の理想と現実
なぜ駄目なのかそういう人は理想がある。開業して店を持つことに淡い期待がある。そうして食器にこだわったり、自分が考え抜いたおしゃれな内装の店内、豆にこだわったりする。頭の中では自分の理想が膨れ上がる。
それで女子大生なんかをアルバイトに雇って、自分がコーヒーを淹れて常連客と談笑する。そのようなアホみたいな空想を思い浮かぶ。
そんなことはただの絵空事である。現実はそんなに甘くはない。
それを30日だから……一ヶ月で300万円儲かるよ
そんなに客がくるわけがない
所詮皮算用にすぎない。いったい誰がコーヒーを飲みにわざわざカフェなんかにいく?
少なくてもたいていの場所にはドトールやスターバックスなどの大企業が参入しており、それに今は単にコーヒーが飲みたければコンビニを利用する。セブンイレブンなんて水疱瘡みたいにそこら中にいくつも店舗があってそれが全部コーヒーを売ってくる。更にコーヒーだけでなく様々な物が売っていてそのついでの客を取り込める。それなのにコーヒーだけ飲めるカフェにわざわざ人がくるわけがない。
たとえそうだとしたら食事を作るのに労力が必要である。さらに材料も買わなくてはならない、忙しくなれば人も雇わなければいけなくなる。
そういうアホがいるけど、わざわざカフェでくつろぎたい人間がどれだけいるの??
家から近所のカフェに行って「ああー癒やされる」ってなりますか?
会社員が貴重な休憩時間で喫茶店でくつろぎますか?
確かに落ち着いた場所にいきたい欲求はあるかもしれないが、毎日そんな気分になることなんてない、パソコンで作業ができたり勉強できる空間なら人が来る、繁盛すると思うのは間違いである。そもそもそんな店を目指してはならない。
なぜなら飲食店で客が居座るのは一番やってはいけない”タブー”であるから。
基本的に飲食店は回転率を重視している。珈琲一杯で客が居座る店など論外である。
それに今は喫茶店でパソコンを開いている人間も珍しくない。しかしそういう客を呼び込むのには各テーブル、少なくてもカウンター席にはコンセントやWi-Fi環境などがなくてはならなくなる。そうすれば自ずと設備代がかかるし固定費が増えるだけだ。
オススメできないけど、どうしても喫茶店をやりたいというのならその方法を教えよう。
カフェも立地によってはお客さんを取り込める可能性もある。
例えば
マルチ商法の総本山の近くとか、大手宗教法人の会合が行われる近くだとか、大病院の前だとか、運転免許センターの前だとか、待ち時間が発生したり、そのあとで会話をしたいお客さんがいる余地のある場所に出店すればいい。究極的に言えば富士山の山頂にカフェがあれば日本一の売上が計上できるはずである。そんなことは不可能だが。
さらに開店に内装などに金を投じてしまうのは絶対にやめておけ。さらに皿だとか照明だとかそんなことは客にとってはどうでもいい。どうしてもやりたいのなら徹底的に予算を抑えることが絶対条件だ。
そうすれば失敗しても死ぬことはない。