ラーメン屋(飲食店)経営

ラーメン屋(飲食店)を起業したい人へ

そうだ!ラーメン屋(飲食店)を開業しよう!

脱サラくん
脱サラくん
はあ。毎日残業で疲れたな。

安月給だし会社員も楽じゃないな。

脱サラくん
脱サラくん
そうだ脱サラしてラーメン屋をやろう! おれラーメン好きだし
大将ちゃん
大将ちゃん
悪いことは言わない、絶対にやめておけ

こうやって軽い気持ちで飲食店をやろうとするがたいてい地獄をみる。

日本の外食市場は25兆6000億円になっている。

これはかなり賑わっている業界である。一部の大企業が独占しているわけでなく多数の中小企業や個人経営の店も参入している。

外食業界1位の売上を誇るマクドナルドでも売上高5千億円でこれは割合にすると2%に過ぎない。

さらに大手100社を合わせても売り上げは全体の17%だけである。

数%の人間や会社が人類の全体の富を独占している現実の格差社会とは違い外食産業は平等に富が分配されていると言える。

そう考えると小さな飲食店も健闘していると言える。

脱サラくん
脱サラくん
へえ、なら個人経営でも儲かるじゃん
大将ちゃん
大将ちゃん
言っておくけど飲食業界はそんな甘い世界じゃない
脱サラくん
脱サラくん
でもラーメン屋は儲かるって聞いたよ。原価も安いしラーメン屋って利益率いいんだろ?一杯の原価200円ぐらいだとしたら800円で売れば600円も儲かるよ。だからラーメンは儲かるんだ
大将ちゃん
大将ちゃん
だったら麺の仕入れ値を言えるのか?
脱サラくん
脱サラくん
うっ

こういう人間は他人の言ったことをよく解明せずに受け取るのである。これは良くない傾向である。そういう人間は疑わずに、言われたことを自分の頭で解明せずに過ごしてきたのだろう。そういう人間は非常に危険です。慎重さに欠けるのである。

 教師
教師
太陽は地球を回っている
脱サラくん子供時代
脱サラくん子供時代
へえ、そうなんだ
 教師
教師
ラーメン屋は儲かるよ
脱サラくん子供時代
脱サラくん子供時代
へえ、そうなんだ

 

例えばこうやって学校の教師や他人に教えられたらそのまま受け取るような人間がいる。そういう人間は商売に向かない。商売をする人間は他人の言うことを信用してはならない。自分に頭でそれが正しいか判断しなければならないのである。自分で計算して結論を出さなくてはなりません。疑うということが大事です。疑うこと相手に不信感を覚えるということではなく、自分の頭で考えるということです。

そしてそうやって物事をあまり疑わず、理解もせずに不用心に挑戦して失敗するのだ。ほとんどの人間は淡い夢を見て夢敗れるのである。

経営とはギャンブル

よく起業、開業はギャンブルに例えられる。私はそれは真実だと思う。

私事だが私は競馬が好きだ。新聞なんか読んでいると同じ競馬好きが『この馬、絶対にくるから全財産ぶち込めよ』と言ってくる。

それでいざレースが始まると確かにその馬が一着になっていた。

しかしその言った当人は全財産を賭けているわけではない。どうしてだろうか?それはリスクがあるからだ。そもそもギャンブルならそうだ。自分で稼いだ血と汗の結晶である金を張るのだ。それがギャンブルというものだ。儲かる可能性が高くてもそうしないのである。特に全財産なら慄いて賭けることができないのは当然である。だが部外者はそうやって無責任なことを言う。それはなんのリスクもない部外者だからである。

競馬の話ではなるほど理解ができない人もいるだろう。だから別の例え話をしようと思う。

あなたは誰かに相談などしたことないだろうか?

例にすると

「妻と不仲であり、一緒にいても仕方がないような気がする」

とでも誰かに話すとしようすると相手は

「離婚したほうがいいよ」と言ってくるかもしれない。

けどあなた自身は生活のことや子供のこと世間体なんかを考えて簡単に離婚しないだろう。

離婚の話だけでなく、会社を辞めようと相談したり、恋愛の相談でも同じである。

たいてい無責任に答えるだろう。それは本当に正しいことなのかもしれない。しかし他人にはわからない事情が本人にはある。そしてあなた自身の問題にはあなたの人生を賭けているということだ。

色々語ったが他人にとってあなた自身のことなんて全く問題外であり、他人事であり、どうでもいいことなのだ。

そもそも私が言いたいのは他人に相談するな。ということである。他人など当てにならないのだ。

飲食店経営に幻想を抱く人々

定年男
定年男
退職金も入ってきたし、前から夢だった飲食店を妻と一緒にやるか

第二の人生頑張るぞ

若い女性
若い女性
おしゃれなカフェを開業したい
脱サラくん
脱サラくん
ラーメン美味いな

俺もラーメン屋をやりたい!

もう一度言う、やめろ

毎年こういう人間が起業して絶対に失敗する。大抵の場合、理想と現実の違いにぶつかってこんなはずじゃなかったと後になって気がつく。

定年退職したサラリーマンが退職金を使い果たし、老後の金がなくなる。

主婦が夫の稼いだ貯金を費やし、親族から金を借りて出店し大赤字。家庭が崩壊する。

あるいは脱サラして一人であるいは夫婦で店を持とうとするのも碌なことにならない。

夢や理想で飯が食えたら苦労しない。現実にお金を稼ぐということは生ぬるいことではない。覚悟が必要なのだ。綺麗な部分だけが見えていて我々が享受するサービスの裏には血と涙と汗があるのだ。それを理解していない。

このブログではラーメン屋を20年以上経営してきた私が飲食店経営したい人の幻想を打ち砕くために開設されたものである。夢を見るのはやめるのだ。はやく夢からさめろ。会社にいけ、真面目に働くんだ。主婦ならどこかで働け、定年したなら趣味を見つけろ。

脱サラくん
脱サラくん
そんなこと言っても、もう会社を辞めたからラーメン屋をやるんだ
大将ちゃん
大将ちゃん
はあ?